ご挨拶
“We’re what we eat” (私たちは私たちの食べたもので出来ている)・・・健康を考えるとき、真っ先に私の頭に浮かぶのがこの言葉です。
私は20代後半で重度の過敏性腸症候群と成人型アトピー性皮膚炎を発症し、数年を闘病に費やし、その間に数カ月間の入院を余儀なくされることもありました。病気は医者に診てもらい、薬を飲めば治るものと当たり前のように思っていたのが、この闘病生活を通してそうではないことに気づかされました。当初出されていた薬が効かなくなり、どんどん強い薬を処方され、ついに強い薬までも効かなくなった時、私は食と病の関係をとことん探り、身体と向かい合う良い機会を得ました。私の場合は特にアトピー性皮膚炎という、症状が表面に見えやすいものでしたので、「なんでこんなボロボロの皮膚しか育たないのだろう?
ところで皮膚ってどうやって作られるのだろう?」という疑問から、結局、私たちの身体、細胞の一つ一つは私たちが食べたもので作り上げられるのだという結論に至りました。そして、薬を止めて食を変えると、それだけで次第に症状が消えていったのに感動を覚えました。ちなみにこれが、私が食の世界に飛び込んだきっかけです。
私自身が食に対する気づきで救われたから、それを多くの人に伝えたい。今でも私はその想いをベースに、日々自らの体を通して食と健康の神秘の探究を続けています。健康食や栄養学は日進月歩で進化します。情報はますます積み上がり、それと同時に昨日まで良いとされていたものが、突然、身体に悪いものとして伝えられることもあります。だからこそ、健康食を伝えるにあたっては、自らの経験を通して語ることが重要なポイントの一つだと思っています。リビングフード食学入門講座は、リビングフードの基礎に、新しく注目されている食のトレンドを盛り込んで、さらに私自身の体験をスパイスとして振りかけたオリジナルの講座となっています。皆様には、リビングフード作りを楽しみながらちょっぴり食に関心を持って頂き、美と健康を手に入れてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。是非、ご一緒にリビングフードの世界を体験してみませんか?